【究極のホビーパソコン】SHARP X68000シリーズ

懐かしのPC

X68000登場

1970年代後半から1980年代前半にかけ、一般家庭にも普及し出したパーソナルコンピュータ。

日本では主にNEC、SHARP、富士通の3社が中心となり、各社から8ビットパソコンが商品化されました。

8ビットパソコン御三家と呼ばれたNECのPC8801シリーズ、シャープのX1シリーズ、富士通のFM-7シリーズ。

このほかにもMSX規格のパソコンや独自開発したパソコンがありましたが、一般家庭への普及機という位置付けで価格を抑える必要があり、採用されていたCPUはほとんどがコストの低い8ビットCPU。

この時期の家電メーカーは商品開発への意欲も旺盛で、各社からオリジナル要素満載の個性的なパソコンが次々と商品化されます。

そして1980年代後半になると、家庭用パソコンにも従来の8ビットCPUでは処理能力不足とばかりに16ビットCPUの高性能マシンが登場し始めます。

その中でも、シャープから発売された「X68000」はゲーマーの度肝を抜く高性能で、それまでゲームセンターでしか楽しめなかったゲームが移植され、アーケードゲームが家庭でプレイできる時代の到来を感じさせました。

65536色フルカラー表示をはじめ、パーソナルワークステーションなのにスプライト表示機能やハードウェアスクロール機能、FM音源まで標準搭載してド派手に登場。

それだけでなく、あのコナミの大ヒットシューティング「グラディウス」がゲームセンターのクオリティそのままで標準ソフトとして付属してきます。

しかし初代X68000はいかに高性能とはいえ、本体価格だけで369,000円。

専用モニターと合わせると40万は超えるお買い物。

高性能マシンが欲しいとはいえ、おいそれと手の出せる価格ではありません。

登場とともに初代X68000を購入した人は、よほどのマニアかゲームオタクだったことでしょう。

ちなみにわたしはもちろん買いました。(笑)

X68000ハードウェアスペック

X68000のCPUには、アップル社のマッキントッシュにも搭載されていたモトローラ社製のMC68000(16ビット)を採用。

65536色表示のグラフィック画面やハードウェアスクロールやスプライト表示機能など、ゲームソフト開発者が喜びそうな機能満載のハードウェア仕様。

サウンドも8重和音ステレオFM音源や音声合成機能搭載で、シャープテレビ事業部は妥協することなく俺たちが夢見たゲームマシンを開発してくれたのです。

初代X68000主要諸元
項目 内容
CPU MPU HD68HC000(動作クロック10MHz)
サブCPU MSM80C51, キーボードスキャン用
メモリ ROM IPL・BIOS用256KB
キャラクタジェネレータ用768KB
RAM メインメモリ:1MB(最大12MB)
テキストVRAM:512KB (ビットマップ方式)
グラフィックVRAM:512KB (ビットマップ方式)
スプライトVRAM:32KB
SRAM:16KB
表示 実画面サイズ [テキスト画面]
1024×1024ドット 4プレーン
[グラフィック画面]
1024×1024ドット 4プレーン
512×512ドット 16プレーン
表示画面モード [高解像度モード]
768×512ドット
512×512ドット
512×256ドット
256×256ドット
(色数)
実画面1024×1024ドット:16色/65536色
実画面512×512ドット:65536色 (1面)
256色/65536色 (2面)
16色/65536色 (4面)
[標準解像度モード]
512×256ドット
256×256ドット
512×512ドット(インターレース)
スプライト パターン定義 16×16ドット/パターン, 128パターン
1パターンにつき16色/65536色 (ドット単位)
画面全体で256色/65536色
表示 水平 512ドットまたは256ドット
垂直 512ラインまたは256ライン
128スプライト/画面, 32スプライト/ライン
サウンド機能 FM音源:YM2151, 8チャンネルFM音源 (2チャンネル, 8オクターブ)
音声合成:MSM6258, Adaptive Differential PCM
内蔵FDD 5インチ2HD(1MB)×2
OS Human68k

開発元のSHARPは発売当初から「5年間はハードの基本仕様を変えない」と宣言していました。

そしてその言葉通り、X68030登場の1993年まで、初代発売から6年間はXVIの基本クロック周波数変更以外の大きな仕様変更なし。

それだけ基本スペックがしっかりできていてユーザーの要求に応えられるものだったということですね。

X68000シリーズ

初代登場の1987年3月からSUPERまではマイナーチェンジの機種が6機種登場。

※SHARPX68000カタログより

その後CPUクロック周波数を10MHzと16MHzに切り替えできるXVIが登場。

※Oh!X広告より

フロッピーディスクが3.5インチになり、本体サイズがひとまわり小さなCompactXVIも登場。

※Oh!X広告より

1993年には32ビットCPUのX68030を採用したX68030が登場します。

※Oh!X広告より

シャープはX68000が登場した1987年、5年は基本スペックを変更することはないとユーザーと約束した。

そして6年が経過した1993年にCPUを上位の68030に変更した後継機を発売。

しかし、時代はWindowsへと移行を始めており、いかに人気マシンとはいえその時代の流れに逆らうことは難しかった。

X68000ユーザーはX68030へと乗り換えすることなくWindowsやマックへと流れていってしまいます。

カタログもX68030単体よりもXVIやCompactXVIと併載されていた物が多かったのも時代の流れには逆らえなかった証だと思います。

※Oh!X広告より

【X68000シリーズ製品(SHARP純正)】

機種名 型式 発売年 HDD容量 メモリー容量 定価(円) 備考
X68000 CZ-600C 1987年3月 1MB 369,000 外部ストレージI/FはSASI搭載
X68000 ACE CZ-601C 1988年3月 1MB 319,800
X68000 ACE-HD CZ-611C 20MB 399,800
X68000 EXPERT CZ-602C 1989年3月 2MB 356,000 メモリー2MB標準搭載
X68000 EXPERT-HD CZ-612C 40MB 466,000
X68000 PRO CZ-652C 1MB 298,000 横置きボディ
X68000 PRO-HD CZ-662C 40MB 408,000
X68000 EXPERT II CZ-603C 1990年3月 2MB 338,000 X68000ゴールドエンブレム
X68000 EXPERT II-HD CZ-613C 40MB 448,000 SX-WINDOW添付
X68000 PRO II CZ-653C 1990年4月 1MB 285,000
X68000 PRO II-HD CZ-663C 40MB 395,000
X68000 SUPER-HD CZ-623C 1990年6月 81MB 2MB 498,000 SCSIインターフェイスを標準装備
X68000 SUPER CZ-604C 1991年1月 348,000
X68000 XVI CZ-634C 1991年5月 2MB 368,000 16MHzモード追加
X68000 XVI-HD CZ-644C 81MB 518,000
X68000 Compact CZ-674C 1992年2月 2MB 298,000 3.5インチFDD搭載
X68030 CZ-500C 1993年3月 4MB 398,000 CPUにMC68EC030(25MHz)
X68030-HD CZ-510C 80MB 488,000
X68030 Compact CZ-300C 1993年5月 4MB 388,000 2HD/2DD両対応3.5インチFDD搭載

X68000にはサードパーティ(満開製作所)によるブーストマシン、メインクロックを24MHzまで上げられるRED ZONEなんかも登場します。

車であればニスモバージョンや無限やTRDなど、チューニングブランドによる改造バージョンが発売されることがありますがパソコンでは珍しいこと。

ちょっと趣向の変わったマシンだったことがうかがえます。

【X68000シリーズ製品(サードパーティ)】

機種名 型式 発売年 HDD容量 メモリー容量 定価(円) 発売元 特徴
X68000 XVI Compact-HD CZ-310 1992年5月 80MB 2MB 466,000 (株)計測技研発売 Compact XVIに2.5インチ80MB HDD内蔵
X68000 Compact XVI RED ZONE CZ-674C改 1993年6月 2MB 160,000 (株)満開製作所発売 Compact XVIのクロックを24MHzに改造したもの
X68000 Compact XVI RED ZOMBIE (株)満開製作所発売 クロックアップ耐性がなく24MHz駆動に耐えられなかった個体などを元の16MHzに戻して廉売したもの
X68030 D’ash 1994年9月 4MB 368,000 (株)満開製作所発売 X68030のクロックを33MHzに改造したもの、50台限定
X68030 HG/500 1994年11月 500MB 8MB 368,000 九十九電機(株)発売 X68030に500MB HDDと、8MBメモリーを搭載したもの
X68030 HG/324 1995年4月 324MB 328,000 九十九電機(株)発売 X68030に324MB HDDと、8MBメモリーを搭載したもの

主なゲーム作品

究極のホビーパソコンとして登場したシャープの16ビット機「X68000シリーズ」。

高価なワークステーションにも関わらず多くのホビーユーザーに受け入れられ、シリーズ全体では13万台を売り上げました。

ハードウェアでゲーム制作に必要な機能を実装し、8ビット機では移植が不可能だったアーケードゲームもかなりの再現率で移植されます。

【アーケード移植作(SHARP販売)】

アーケードの移植作品は製造元のシャープからも販売されます。

タイトル オリジナル 発売日
ツインビー コナミ 1988年2月
アルカノイド タイトー 1988年2月
熱血高校ドッジボール部 テクノスジャパン 1988年9月
沙羅曼蛇 コナミ 1988年10月
V’BALL テクノスジャパン 1988年11月
フルスロットル タイトー 1988年12月
パックマニア ナムコ 1989年3月
ニュージーランドストーリー タイトー 1989年7月
スーパーハングオン セガ 1989年12月
サンダーブレード セガ 1990年2月
ダウンタウン熱血物語 テクノスジャパン 1990年4月
サイバリオン タイトー 1990年9月
熱血高校ドッジボール部サッカー編 テクノスジャパン 1990年10月
中華大仙 タイトー 1991年1月
ダッシュ野郎 東亜プラン 1991年5月
ボナンザブラザーズ セガ 1991年10月

【ビデオゲームアンソロジー(電波新聞社)】

X68000向けに多くのゲームを販売していた電波新聞社からもビデオゲームアンソロジーシリーズが13作品。

No. タイトル オリジナル 発売日
vol.1 テラクレスタ / ムーンクレスタ 日本物産 1992年11月20日
vol.2 チェルノブ データイースト 1993年1月29日
vol.3 スターフォース テーカン 1993年3月26日
vol.4 リブルラブル ナムコ 1993年6月25日
vol.5 クレイジー・クライマー / クレイジー・クライマー2 日本物産 1993年8月27日
vol.6 ぶたさん ジャレコ 1993年10月30日
vol.7 ドラゴンバスター ナムコ 1993年12月10日
vol.8 エキサイティングアワー / 出世大相撲 テクノスジャパン 1994年2月25日
vol.9 アルゴスの戦士 テクモ 1994年4月28日
vol.10 Mr. Do! / Mr. Do! v.s UNICORNS ユニバーサル販売 1994年7月2日
vol.11 パックランド ナムコ 1994年12月9日
vol.12 ディグダグ / ディグダグII ナムコ 1995年3月10日
vol.13 バラデューク ナムコ 1995年5月26日

【アーケードから移植された主な作品】

タイトル:ツインビー
オリジナル:コナミ
発売日:1988年2月

1985年にアーケードゲームに登場したコナミの縦スクロールシューティング。

空中を飛行してくる敵と地上から攻撃してくる敵を、ショットを使い分けて攻略する。

雲の中にはパワーアップアイテムになるベルがあり、撃つことで色が変化してパワーアップ内容が変わる。

敵とベルの撃ち分けがパワーアップのポイントだがなかなか難しいのである。

二人同時プレイが可能で協力して攻略する楽しさもあり、コミカルなキャラクタが人気のシューティングゲームです。

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タイトル:熱血高校ドッジボール部
オリジナル:テクノスジャパン
発売日:1988年9月

1987年に発売されたドッジボールがテーマのアーケードゲーム。

くにおくんたちの熱血高校チームを操作してドッジボールの大会を勝ち上がってく。

基本操作はパスとシュート、キャッチだが、ダッシュやジャンプでより強いショットが放てる。

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タイトル:沙羅曼蛇
オリジナル:コナミ
発売日:1988年10月

沙羅曼蛇はコナミが1986年に発売した縦横スクロールシューティング。

あの、X68000初代に標準添付されていた人気シューティングゲーム「グラディウス」の続編にあたる作品。

グラディウスからグラフィックが大幅に強化され、マップも縦横の2種類が交互に入れ替わる構成になる。

パワーアップはアイテム式になり、ミスで失ったアイテムはそのまま回収できるようになっています。

さらに、2人同時プレイが可能になり、ミスしたときは中断せずにそのままステージを継続するシステム。

コナミを代表する人気シューティングゲームグラディウスシリーズの一作品です。

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タイトル:V’BALL
オリジナル:テクノスジャパン
発売日:1988年11月

ビーチバレーをテーマにした珍しいアーケードゲーム。

1988年にテクノスジャパンから発売。

2人制のビーチバレーでレシーブ、トス、アタック、ブロックなどのアクションができる。

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タイトル:パックマニア
オリジナル:ナムコ
発売日:1989年3月

ナムコの人気ゲーム「パックマン」をクォータービューで立体的にアレンジした作品。

1987年にアーケードゲームとして登場。

パックマンはアーケードゲーム黎明期に登場してナムコを代表する作品となった。

マップ内のモンスターを避けながらドットを食べる。

パワーエサを食べると立場が逆転、青くなって逃げ惑うモンスターを追いかけてやっつけることができる。

マップ内の全てのドットを食べ尽くすと面クリアとなる。

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タイトル:中華大仙
オリジナル:タイトー
発売日:1991年1月

タイトーから1988年登場の横スクロールシューティング。

主人公は金斗雲に乗った仙人マイケル・チェン。

スティックで金斗雲を操作し、ボタンでショットと法術を駆使して敵を倒しながらステージを進む。

ファミコン、セガ・マスターシステム、PCエンジンなどにも移植された人気ゲームである。

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タイトル:テラクレスタ / ムーンクレスタ
オリジナル:日本物産
発売日:1992年11月20日

1980年登場のムーンクレスタ、その続編で1985年登場のテラクレスタ。

ふたつのタイトルを一本にして発売されたのが電波新聞社のビデオゲームアンソロジーシリーズ第一弾のこれ。

原作は日本物産、ムーンクレスタは「ギャラクシアン」に似た縦画面の画面固定式シューティング。

テラクレスタは縦スクロールシューティング。

このふたつの作品を比べると、この当時5年間の技術の進歩に感心します。

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タイトル:スターフォース
オリジナル:テーカン
発売日:1993年3月26日

これは1984年にアーケードゲームが登場した縦スクロールシューティングの名作。

ドッキングアイテム「パーサー」はあるものの、とにかく避け、とにかく連射する爽快なシューティング。

多くのプラットフォームに移植され、ファミコン版はハドソンの第一回全国キャラバンの公式ソフトとなる。

X68000には「ビデオゲームアンソロジー vol.3」として電波新聞社からの発売。

オリジナルをほぼ完全に移植した作品となった。

シューティング好きならきっとプレイしたことがあるのではないだろうか。

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タイトル:ドラゴンバスター
オリジナル:ナムコ
発売日:1993年12月10日

ナムコが1985年に発売したアーケード向け横スクロールアクションゲーム。

アクションゲームとはいえ、マップ選択の要素もあり、ライフゲージの最大値を上げるアイテム。

攻撃力を上げるソードや防御力を高めるシールドなどのアイテムもあり、ロールプレイングの要素もある。

ドラゴンにさらわれたお姫様を助け出す、というどこかで聞いたような設定でしたが、ゲームシステムは斬新だった。

多くのコンシューマゲーム機やパソコンに移植されたが、ハードウェアの要求が高いため、アーケード版そのままというわけにはいかなかった。

X68000は「ビデオゲームアンソロジー vol.7」として電波新聞社からの発売で、ゲームセンターそのままの移植作を楽しむことができた。

2段ジャンプを失敗しないためにパッドではなくジョイスティックのコントローラを買ってしまったほどだ。

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タイトル:アルゴスの戦士
オリジナル:テクモ
発売日:1994年4月28日

原作は1986年にアーケードゲームとしてテクモから発売されたアクションゲーム。

剣ではなく、ヨーヨーのような武器を使って敵を倒していく。

ファミコン版はなぜかアクションゲームではなくアクションRPG風にアレンジされて移植された。

セガ・マークⅢ版はステージ数を省略してアレンジされたアクションゲーム。

X68000版は原作を忠実に移植された。

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タイトル:ディグダグ / ディグダグII
オリジナル:ナムコ
発売日:1995年3月10日

ディグダグは1982年に発売されたナムコを代表するアクションゲームの名作。

ゲームのキャッチコピーは「戦略的穴掘りゲーム」。

画面固定型のアクションゲームでステージは地下。

主人公ディグダグは穴を掘りながら岩石をうまく利用して敵モンスターをやっつけていく。

地下深くでやっつけると高得点。

一度にたくさんのモンスターをつぶると高得点。

X68000版は続編の「ディグダグⅡ」も収録されていた。

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タイトル:バラデューク
オリジナル:ナムコ
発売日:1995年5月26日

バラデュークは不気味な世界のスクロールシューティング。

キャラクタやステージだけでなくゲーム内の音も不気味だった。

アーケードゲームではマニアックで人気の作品だったが、不気味ゆえにコンシューマへの移植はなかなか実現せず。

X68000版が初の移植作となった。

X68000は「ビデオゲームアンソロジー vol.13」として電波新聞社からの発売。

この作品がシリーズ最終作となる。

さすが電波新聞社の同シリーズで、ゲームセンターそのままの移植作を楽しむことができた。

マイX68000、遂に壊れる

1987年に登場したX68000、すでに30年以上も経過しておりまともに動く個体は少なくなってきているとききます。

ウチにも当時から動いていた「X68000 XVI」があるのですが、先日遂にドライブ0から起動しなくなり。

※ドライブ1は生きているので起動はします。

Oh!Xの特集にあったメガディスプレイ計画で画面表示エリアを拡張し、RED ZONEと同様のクロック24MHz化した改造品。

定番の故障でもあるコンデンサ液漏れによる電源不良は経験し、DOS/Vマシンの小型電源を移植済み。

メモリは最大の12MByteまで拡張済み。

このほかにも外付けCD-ROMドライブやHDD、3.5インチFDDなどほぼフル装備だった自慢のマシンでしたが。

ついに、5インチFDDの動きがおかしくなり、起動ディスクから読み込みできなくなってしまいました。

まだやりようはあると思いますがHDDからおかしな音も聞こえるし、ブラウン管のディスプレイも表示できなくなってるし。

ブラウン管モニターが壊れてしまうと使えない表示モードが出てくるし。

特にX68000のゲームに多い15kHz表示は最近の液晶ディスプレイには無い。

マウスも動きが悪くなりキーボード入力も怪しくなってくる。

年数が経過するとあらゆる個所に不具合が出てくるのがレトロパソコンを楽しむ上で一番の障害。

そんなわけでそろそろ潮時かなと思っているところです。

パソコンが起動しなくってしまったらそれでおしまい。

あとは記憶の中で楽しむのみ。

それではあまりに寂しいのでなんとかいつまでも楽しめる環境を再構築したいところ。

そんなときはエミュレータで環境を構築すれば当時のゲームをそのままプレイすることができるようになります。

エミュレータを作ってくれた作者には感謝しかないです。

ただ、ROMデータやゲームデータなどの吸出しに動くX68000が必要になる。

だからなんとか早めに対処しとかないとどうにもできなくなってしまう。

現在動作確認が取れているX68000エミュレータには

・EX68
・WinX68k
・XM6
・XM6 Pro-68k

などがあります。

もうすでに開発を終えて配布をやめてしまったものもある。

ずっと想い出のマシンで遊びたいなら自分のマシンが壊れてしまう前に環境を構築しておくべきだと思う。

※エミュレータを動作させるにはX68000のIPL_ROMのデータが必用ですが、SHARPが無償公開したので公式に配布しているサイトもあります。

だから今すぐにでも5インチフロッピーのデータをツールでイメージ化するのだ。

「X68000」専用のエミュレータマシンの記事はこちらです。

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