Amazon Fire TV Stick X68000化計画

SBC・miniPC

リビングのテレビ用に「Amazon Fire TV Stick」を購入しようと思いまして。

目的の用途は主に「Amazonプライムビデオ」と「Youtube」の視聴くらいですが。

「Fire TV Stick」と「FireTV Stick 4K」の2種類があるようですが、テレビが4K未対応なので「Fire TV Stick」の方を入手しました。

Amazon Fire TV Stick

公式サイトでスペックを拝見してみる。

プロセッサ(SoC):MT8695D クアッドコア1.7GHz
GPU:IMG GE8300
メモリ(RAM):1GB DDR4
OS:Fire OS 7
解像度:最大1920×1080 – 60Hz

※Amazonウェブサイトより

プロセッサはクアッドコアですがあまり聞いたこのとない型番、OSはAndroidベースの専用OSのようです。

ストリーミング再生に機能特化したとはいえ、WiFiもBluetooth も使えて5000円弱で手に入るのは驚きです。

新登場 Fire TV Stick – Alexa対応音声認識リモコン付属 | ストリーミングメディアプレーヤー

商品の箱もしっかりしているしパッケージデザインもいい。

箱に入っていたのはこれだけ。

スティック本体、リモコン、電池、HDMI延長ケーブル、電源アダプタ、USBケーブル、取扱説明書。

インターフェースはスティックの先端にHDMIコネクタ(オス)、本体サイドにmicroUSB(メス)。

これだけ。

HDMIコネクタを直接テレビに挿せないときはこの短い延長を使えばよろし。

MicroUSBコネクタは電源供給用。

OTG対応のハブならば外部機器を接続し、使えるデバイスもあるようです。

(認識できないデバイスもあります)

ところで、AndroidベースのOSということでちょこっと試してみたいことができました。

それはこのスティックに「RetroArch」を導入して「X68000」エミュを動かすことができるのか。

名付けて「Fire TV Stick X68000化計画」です、今回もお付き合いよろしくお願いします。

FireTVStickにRetroArchインストール

まず導入の壁になるのが、ガチガチで融通の効かないFireOSにどうやってAndroidのアプリをインストールするか。

Googleアプリストアは使えないしFireTVのアプリストアにあるアプリだけで導入までたどり着けるのか。

いろいろと紆余曲折ありましたが結果的にはちゃんと導入できました。

ただ、犠牲者を出さない(かなりハマる)ためにもあまり詳細までは書きませんがチャレンジしたい方はあくまでも自己責任でお願いします。

それでは成功したルートだけを記載します。

FireTVを起動してアカウントなど初期設定。

アプリストアで使えそうなアプリを探します。

今回は外部ストレージを使わないつもりなので必要な機能は

・ブラウジングとダウンロード

・ネット経由のファイル操作

FireTVのファイル操作で探すとよく出てくるのが「ES File Explorer File Manager」というアプリなんですけど。

これ有料アプリなんですよ、月額1000円ちょい。

ファイル操作といえばOSの基本機能、どの端末にも必要でほとんどのOSに標準でついてくる機能に課金する気になんてとてもなれない。。。

ということでこれは却下。

まずはブラウジングとダウンロードができるアプリを探し。

アプリストアで「Downloader」をインストール。

開発者オプションで「未知のアプリをインストール」にダウンローダーを追加。

※ファイルエクスプローラーは有料と知って使わず削除しました

retroarch.comに行ってAPKファイルをダウンロード。

RetroArchをインストール。

Bluetooth接続のゲームコントローラをペアリング。

RetroArchを起動。

アセットを自動更新。

オンラインアップデータでコアの情報ファイルを更新。

コントローラプロファイルを更新。

コアダウンローダで「PX68K」をダウンロード。

ここで一旦RetroArchを終了。

PX68Kをセットアップして動作確認

アプリストアで「File Explorer」と「Wireless File manager」をインストール。

「Wireless File manager」を起動してWindowsパソコンから必要なファイルをFireTVのストレージに保存。

「Wireless File manager」はブラウザを使ってIPアドレスを指定してFireTVにアクセスできる。

「File Explorer」を起動して必要なファイルを所定のフォルダに移動する。

ここまで準備ができたらRetroArch起動。

ゼビウスは。。。

無事立ち上がった、画面はフィットしていい感じ。

だがしかし、処理が遅れる。

サウンドのテンポがズレる。

バラデュークは。

ステージスタート時に音が遅れる。

時々音が割れる。

時々処理が遅れる。

次は超連射68k。

超連射は意外と遊べる。

激しいシューティングなのに処理落ちも気にならない。

次、R-TYPE。

R-TYPEは、これはひどい、オープニングのサウンドでもう遅れてる。

シューティングとして遊べるレベルではない。

エミュレータの動きとしてはアクション・シューティング系は厳しい。

RPGやシミュレーション系ならなんとか遊べるかもしれないレベル。

だがこれでは到底「X68000」は名乗れない。

やはりストリーミング用デバイスでX68000は厳しかったか。。。

X Millenniumをセットアップして動作確認

というわけで仕方がないので「X68000化計画」は諦めて「X1」のコアをダウンロードして試す。

PX68Kの時と同様に「File Explorer」と「Wireless File manager」で必要なファイルをFireTVに保存する。

「X Millennium」のコアをダウンロードしたらコンテンツを読み込んで起動。

まず「Xevious」。

これは全く問題ない。

素晴らしいの一言に尽きる。

続いて実機でも重たい「1942」。

まあ、いいんでないの?

X1の実機でも重たいから忠実にエミュレートされてる感じ。

まとめ

ということで「Amazon Fire TV Stick X68000化計画」にトライしてきました。

結論から言うと「PX68K」を動かすにはあと少しだけ能力不足。

「X Millennium」を動かすには問題なし。

目的の「Amazon Fire TV Stick の X68000化」は達成できませんでしたが、FireTVが次の世代になれば余裕で動かせる日が来るかもしれません。

あと、もう一点、OTG対応のハブを使ってUSB接続のキーボードを試したけど認識されなかった。

キーボードはbluetooth接続タイプを使う必要がありそう。

以上、今回はここまで。

「Fire TV Stick」は、初期化して普通の使い方をすることにします。(笑)

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