【続編】SHARP X68000のエミュレータマシンをRock64で

ROCK64

以前にこのブログでですねー。

「X68000」のエミュレータを導入して動かそうとした「ROCK64」というSBCがあったのを覚えていますか?

そうです、エミュレータが重たくて全くまともに動かなかったというあの「ROCK64」です。

あの後、8ビットマシンであればもしかしてまともに動くのでは?

という期待を抱いて、「SHARP X1」と「NEC PC-8801」を試してみたのですが。

実機比で約半分の動作速度という使い物にならない遅さで。

全くやる気が起きなくて放置していたのです。

ちなみにAndroidOSも動くのでインストールして動かしてみたのですが、OS自体がすでに重たくてアプリを入れてもきっと難しいだろうな、いう判断でトライをしてみませんでした。

だがしかし、最初に動かそうとしてうまくいかなかった「px68k」の不具合の原因らしきものがわかったようなわからなかったような(どっちだよw)気がするので、ここで再チャレンジしてみるのです。

Lakkaインストールアゲイン

今回のリトライでインストールするOSはあのお手軽な「Lakka」です。

「ROCK64」に「ubuntu」や「Android」を導入してみたところ、OS自体の動作が重く、このOS上でエミュレータは難しいなと直感しました。

他にも様々なOSが動く「ROCK64」、公式サイトにはいくつものイメージが並んでいます。

その中でエミュレータに特化した「Lakka」は使ってみていちばん軽快さを感じたので「ROCK64」との相性がいいのではないかと思った次第です。

それではリトライいってみます。

OSの導入までは前回やったのでサラッと流して手順だけ載せます。

まずwindowsマシンでの作業。

「ROCK64」のサイトで「Lakka」のイメージをダウンロード。

「SD Card Formatter」でSDカードをフォーマット。

「balenaEtcher」でイメージを書き込み。

ここから「ROCK64」での作業。

SDカードを「ROCK64」のスロットにマウントして起動。

起動完了するともう「Lakka」の画面になっている。

設定から表示を日本語に変更。

SSH接続でファイルを転送するため「Lakka」の設定でサービスの設定をする。

Lakkaのサービスで「SSHを有効」と「SAMBAを有効」をONに。

情報-ネットワーク情報でIPアドレスを確認。

※有線LANケーブルで接続する必要があります

windowsパソコンからWinSCPを起動して新しい接続で「ROCK64」に接続する。

ユーザー名:IPアドレス

ログイン名:root

パスワード:root

systemフォルダの下にkeropiフォルダを作成してIPLROMとCGROMを保存する。

romsフォルダの下にx68000フォルダを作成してディスクイメージを保存する。

Lakkaに戻ってHuman68kをロードして起動してみる。

動いた。問題なく動いた。前回はBIOSの画面で停止してしまっていた。

どうやら原因はBIOSのデータが壊れていたようです。

それではインプレッション開始。

「ROCK64」の実力はいかに。ちなみにこのボード秋月電子で3,780円です。

ROCK64上で動くX68000

まずはいつものように「ゼビウス」からいってみましょう。

コンテンツをロードして、PX68Kで起動。

拡張子「.xdf」のイメージもデフォルトで読み込めるようです。

キター!!ついにこの時が来ましたよ。

動きも軽いし違和感も全くない。

やっぱ「Lakka」は軽いな。

なにも設定していないのにサウンド出力も問題ない。

BIOSが正常で最初から動いてたらこの苦労は無かったのに・・・。

ま、いろんなOSを試せたからいいんですけどね。

「ROCK64」の処理能力は正直「PX68K」の限界ギリギリだと思うので、処理の重そうなシューティングをいくつか試していく。

「超連射68k」

いいですね、いいですねー、激しいですねー。

激しすぎてカメラ性能の悪さが目立ってしまう。

次はこれも重たそうな「R-TYPE」。

これも問題なし、処理が追い付かないとオープニングのあの重厚な曲が遅れるんだけどそれもなし。

大きな敵キャラが多いけど普通に動くな。

次は「グラディウス」。

ああ、最高だ。音もキャラクタもゲーセン版そのままだ。

長いレーザーで敵を一蹴してくれるわ。

※プレイしながら写真撮れなかったのでデモ画面です

次は。

大好きな。

「ドラゴンバスター」

操作性も問題ないから2段ジャンプにも見事成功。

調子に乗りすぎてこのあとケイブシャークに噛まれた。(笑)

最後にwindowsPCでも処理が重たくなることがある「バラデューク」。

あれ!?意外といいかも。

ぜんぜんスムーズ。

ステージボスのところで若干遅くなったかなー?ならなかったかなー?

な感じでした。

※コントローラから手を離すと瞬殺されるのでポーズかけてます

まとめ

最初につまずいていろいろと試した「ROCK64」への「X68000」環境の構築ですが、結局最初に導入しようと試みた「Lakka」に落ち着きました。

「ROCK64」はいろいろなOSが動くので、他のOSも試しましたがどれもOS自体の動作が重くてグラフィカルな処理をさせるには向いていないのかな?というイメージを持っていました。(個人的な見解です)

「Lakka」はエミュレータ専用OSなので、他のタスクが走っていない分「PX68K」の処理に専念できるのでしょう。

8ビット機もまともに動かんぜなんて言って申し訳ありませんでした。

全然普通に使えるエミュレータ機に仕上がりました。

ただ、バラデュークの動きを見るにこれが限界かな、と思える感じで。

「raspi zero」よりもはるかに処理能力があり、「Fire TV Stick」よりも少し処理能力があり、「Jetson nano」には遠く及ばない、といったところでしょうか。(エミュレータの処理能力限定のお話です)

費用的にはデジキーで売ってるラズパイ3よりも安いので、知ってる範囲では最も安価にX68000環境を構築できるSBCではないかなー、と思います。

諦めて放置しなくてよかった。

以上、「SHARP X68000のエミュレータマシンをRock64で」これにて完結です。

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