X1turboⅢ登場
X1turboⅡの登場からちょうど1年後の1986年11月、SHARP・X1turboシリーズの最新作であるX1turboⅢが登場します。
X1turboⅡのフロッピーディスクドライブを2HD/2D両対応にして、本体前面のデザインをやや丸みを帯びたデザインに変更。
価格をさらに1万円下げて定価168,000円にしたモデル。
機能強化としてはJIS第2水準漢字ROMを搭載してきましたが、実はこの直後、X1turboシリーズの最高峰であるturboZが登場するのです。
SHARPさんがなぜこのタイミングでこのモデルを登場させたのか?今振り返ってみても理解に難しいです。
X1turboZ登場
X1turboⅢの登場から僅か1か月後の1986年12月、今度はAV機能を強化したX1turboZが登場します。
ライバルのFM77AVシリーズなどに先を越されていた部分を補う形で、8ビットだったグラフィック表示カラーが4096色まで拡大され、定価は218,000円。
オプションボードなど必要なく、買ったその日から高機能をフルで堪能できる仕様でした。
この辺りは、オプションを揃えないと機能が引き出せなかったFM77AVよりも親切だった。
本体のデザイン的にはturboシリーズよりも洗練された感じでした。
思い返してみれば、turboZの本体デザインはturboⅢと共通だったように思います。
しかしながら、turboZの登場はSHARPの16ビットマシンX68000とほぼ同時だったため、全ての話題をそちらに持っていかれました。
1970年代後半から1980年代の長かった8ビットマシンの時代はここで終焉を迎えたのではないかと、今ならばそう思います。
X1turboZシリーズ
X1turboZの登場と同時に発表されたX68000、その登場後もX1turboZはⅡ、そしてⅢへと進化します。
登場から1年後の1987年12月には、RAMの追加とturboZのAV機能を制御可能にしたNew Z-BASICを添付したturboZⅡ。
価格は178,000円。
そしてさらに1年後の1988年12月にはturboZⅡの廉価版であるturboZⅢ、価格は169,800円。
これがX1シリーズ最後の機種となります。
SHARPテレビ事業部の16ビット機であるX68000が、あれだけの高性能で衝撃的なデビューを果たしたわけですから、たとえ価格差があろうともユーザーを留めておくのは難しかったんですね。
X1turboZⅢ
そんなわけでX1シリーズ最後の作品となってしまったX1turboZⅢ。
turboシリーズから少し丸みを帯びたフロントのデザイン。
フロントパネルにもキーボードにもZの文字が赤く主張しています。
FDDは2HD/2Dモードに対応、ディスプレイはハイレゾモードあり。
背面のインターフェースもturboシリーズと比較するとスッキリとしています。
銘板には型式があります。
CZ-888C-BKはturboZⅢですが、正面から見ると機種がよくわかりません。
ドラゴンバスターがあったのでドライブに入れて起動。
X1シリーズのドラバスは何がすごいって画面スクロールするんですよね。
他の機種のはたしか画面切り替え式だったと記憶しています。
ドラゴンに焼かれてアチチ(笑)
DEMOプレイですが。
まだ現役で行けそうなX1シリーズの最高峰X1turboZⅢでした。
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