「ジャイロダイン」は、1984年にタイトーから発売されたアーケード用縦スクロールシューティングゲーム。
アーケード版からファミコンへと移植され、8ビットパソコンへは「MSX」「PC-8801」「X1」で移植版が発売されている。
ゲームのストーリーは自機「ジャイロダイン」を操作して敵の秘密兵器を破壊し、世界征服の野望を阻止すること。
ゲームの舞台は西暦2000年だというから今となってはもう昔のこと。
このときに世界征服されなくてよかった。ジャイロダインのおかげだ。
地上と空中で武器が分かれており、どこかで見たような縦シューのような気がしますが自機はヘリコプター。
ヘリコプターの縦シューといえば「タイガーヘリ」ですが、タイガーヘリの稼働は翌年の1985年。
自弾はヘリの傾きに応じて若干左右へ発射角が変化するようになっており真正面の敵を撃ち逃しやすかったりする。
個人的には対空攻撃は真正面の方がやりやすいけど左右操作で機体の向きも傾くから発射角が追従する方が合理的かもしれない。
攻撃ボタンを同時押しすると単発の対地ホーミングミサイルが撃てる。数に制限が無い強力な武器だ。
点のような小さな人影上空を通過すると救助することができる。この辺はチョップリフターオマージュか。
人を攻撃してしまうと減点されて一時的に難易度が上がるようになっている。
色数は少ないけどスムーズなスクロールとキャラクタの動きでシューティングゲームとして楽しむことができる作品になっているのではないかと思います。
【ジャイロダイン for MSX/1986年5月/タイトー】
「ジャイロダイン」MSX版は本家タイトーから発売。
本家による移植だけあって原作の雰囲気が上手に移植されている。
MSXなのにスクロールがスムーズ。
キャラクタはスプライトなので動きがスムーズ。
つまり全てにおいてスムーズな動きのシューティング。
色数は犠牲にしてるけどMSXでここまでスムーズなシューティングはあまり見ない。
ハッキリ言って秀作です。
【ジャイロダイン for NEC PC-8801mkⅡSR/1986年6月/ニデコム】
ジャイロダインのPC-8801mkⅡSR版はニデコムから発売。
オープニングに画像が追加されているけどこれはいらないんじゃないかな?と個人的には思います。
ゲームはスクロールがスムーズでキャラの動きもとてもいい。
PC-8801とは思えないシューティングに仕上がっています。
色数を少なくしてグラフィック描画の負担を減らしゲーム性を高めた良作ではないかと思います。
【ジャイロダイン for SHARP X1/1986年6月/ニデコム】
ジャイロダインのSHARP X1版はニデコムから発売。
これもオープニングに画像が追加されている。
ゲームはPCG単位のスクロールよりも細かく、X1らしからぬスムーズなスクロールを実現している。
キャラの動きは個体数が多くなると若干重さが感じられるがストレスって程ではない。
スクロールが滑らかなだけでこれだけゲーム性がよくなるのだという感想。
操作に応じて自弾の発射角が変わるのは個人的にはとてもやりにくい。
常に正面に発射してくれるタイガーヘリの方がプレイしやすいですがこれは原作も同じなので慣れるしか仕方がない。
「ジャイロダイン」の「MSX」「NEC PC-8801mkⅡSR」「SHARP X1」の比較動画がコチラ。
コメント