「ハイドライド」は1984年にT&Eソフトから発売されたアクション(アクティブ)ロールプレイングゲーム。
当時家庭向けに普及していた8ビットパソコンに次々と移植され、パソコン版で100万本、家庭用ゲーム機版で100万本、トータルで200万本以上を売り上げ超人気作品となりました。
当時の雑誌では「アクティブロールプレイング」と紹介している記事もありましたがゲームジャンルとしては「アクションロールプレイング」。
コマンド入力式がほとんどだった当時のRPGというゲームジャンルで、新たにARPG(アクションロールプレイング)というジャンルを確立したゲーム史に残る作品です。
日本ファルコムを代表するARPG「ザナドゥ」が発売されたのが1985年11月。
このふたつの作品は大ヒットを記録し、アクションロールプレイングというジャンルを確立しました。
当時のロールプレイングゲームといえば「ウイザードリー」や「ウルティマ」などマニアックで複雑なシステムのものばかり。
それらに比べ「ハイドライド」はパーケージを購入してゲームを立ち上げるとアクションゲームのようにそのまま遊び始めることができるほど簡単で、ゲーム初心者にも受け入れられやすかったのだと思います。
【ハイドライド for NEC PC-8801/1984年12月/T&Eソフト】
「ハイドライド」の記念すべき第1弾は1984年12月13日に発売されたPC-8801シリーズ版。
その後長年に渡って数多くの機種に移植されていきました。
ハイドライドは広大なマップで構成されていますがPC-8801版は画面切り換え式で、画面外に移動することでその先のマップに切り替わるようになっています。
サウンドもBEEP音による簡素なBGMのみでした。
【ハイドライド for SHARP X1/1985年1月/T&Eソフト】
8ビットパソコン第2弾として発売されたX1版。
パソコン版として唯一フィールド画面のスクロールが採用されています。
PCGによる高速画面描画でキャラの移動もマップのスクロールも、そしてゲーム展開もとてもスピーディ。
【ハイドライド for NEC PC-6001mkⅡ/1985年3月/T&Eソフト】
【ハイドライド for MSX/1985年3月/T&Eソフト】
【ハイドライド for 富士通 FM-7/1985年4月/T&Eソフト】
FM-7版はPC-6001mkⅡとMSXに続き第5弾として登場。
PC-8801版のシステムを継承し、PSGによるX1版同様のBGMを追加。
オリジナル要素として登場キャラクタも若干追加されている。
【ハイドライド for MSX2/1985年7月/T&Eソフト】
【ハイドライド for SHARP MZ-2000/2200/2500/1985年12月/キャリーラボ】
「ハイドライド」の「NEC PC-8801」「SHARP X1」「富士通 FM-7」の比較動画がコチラ。
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