「忍者くん 魔城の冒険」は1984年10月に発売されたアーケード用縦スクロールアクションゲーム。
開発はUPLだがライセンスはタイトー。パソコン版の移植作は開発日本デクスタでブランドはジャレコ。なにか複雑な事情でもあるようだ。
日本デクスタは1985年4月設立。
ニデコからスピンオフした高橋征克氏と、関東電子からスピンオフした小屋町昭信氏が中心となり、5人のメンバーでスタートしたという。
タイトーに対するニデコのような関係を、ニデコからスピンオフして設立した日本デクスタがジャレコに対して築いている。
かなり複雑だな。
ゲームは主人公の1.5頭身キャラ「忍者くん」を操作し、城に侵入した魔物を倒して奪われた宝物を取り戻す事が目的。
ステージクリア型のアクションゲームであり、ジャンプして山や城を登っていく縦スクロールが楽しい。
敵キャラクターには独自の思考ルーチンが搭載され、プレイヤーとの位置関係を把握しながら逃げたり攻撃してきたりする。
パソコン版にはマイクロキャビンからも「忍者くん」が発売されていますが、似ても似つかぬ作品です。
【忍者くん 魔城の冒険 for MSX/1985年/日本デクスタ】
MSX版はハードウェアのスプライト機能を活かした操作性の優れたアクションに仕上がっている。
MSX史上稀にみる秀作ではないかと個人的に思っています。
色数こそ少ないものの、ゲーム性がとても良く、プレイしていて楽しい逸品です。
【忍者くん 魔城の冒険 for 富士通 FM-7/1986年5月/日本デクスタ】
FM-7版もゲームバランスの良い秀作です。
特に縦スクロールがスムーズでFM-7のアクションゲームとは思えない操作性の良さ。
MSX版に負けないプレイしていて楽しさを感じられる逸品ではないかと勝手に評価しています。
【忍者くん 魔城の冒険 for NEC PC-8801mkⅡSR/1986年5月/日本デクスタ】
PC-8801版は上の2作品と比べてしまうと残念な仕上がり。
特に縦移動と横移動のバランスが悪くプレイしていてすごくストレスがある。
ライバルのFM-7版の出来が良かっただけに残念。
アクション得意なSHARP X1版がラインナップに無いのも残念なところ。
「忍者くん 魔城の冒険」の「MSX」「富士通 FM-7」「NEC PC-8801mkⅡSR」の比較動画がコチラ。
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