元祖縦シュー【ゼビウス】ナムコの名作シューティングゲーム

懐かしのPCゲーム

ゼビウスはグラフィックの美しい縦スクロール型のシューティングゲーム。

1983年1月にナムコからアーケードゲームとして発表されました。

ゼビウスには3つのストーリーが

ゼビウスというゲームを制作するにあたり、まず、3部作のSF小説が書かれています。

ファードラウト第一部『ガンプ』一万数千年前の地球・・・

ファードラウト第二部『ゼビウス』四千年後

ファードラウト第三部『ソル・バルウ』二十一世紀、近未来の地球

シューティングゲーム「ゼビウス」の世界観はこの『ファードラウト』と題されたSF小説をもとに制作されています。たかがシューティングゲームといえど、しっかりとストーリーを作り込むあたり、ナムコの意気込みが感じられる作品です。

操作方法

ゼビウスは縦スクロールシューティングゲームです。ゲームがスタートすると地上マップが下方向へとスクロールを開始。8方向レバーで自機ソルバルウを操作しつつ、地表用攻撃兵器(ブラスター)と空中用攻撃兵器(ザッパー)を撃ち、敵を攻撃し破壊していきます。

地上用のブラスターは連射ができませんが、空中用ザッパーは3連射が可能になっているので、基本的にはザッパーボタンを連射、ブラスターは狙いを定めて発射します。ブラスターには照準が表示されており、破壊可能物があると四方が赤く点滅しますのでそのタイミングで発射すると敵を破壊できる。地上の隠れキャラなんかもこれで発見することができるのだ。

このゲームにはシールドもオプションも一切ありませんのでただひたすら敵と弾を避けて突き進むのみです。縦スクロールシューティングのお手本のような王道ゲームですね。

パソコン版ゼビウス

アーケードゲームとして大人気だったゼビウスはパソコン版に移植されて販売されていきます。

まずは第1弾としてシャープのX1版が1984年5月に電波新聞社より発売。驚くべきことにこのパソコンへの移植版にはジョイスティック同梱版もあったんですね。

当時まだパソコンゲームはジョイスティックよりもテンキーで操作するのが一般的でした。しかし、ゼビウスは難易度の高いシューティングゲームでテンキーでの操作では楽しむことができない。というわけで専用のスティック型コントローラを開発して同梱してしまったのです。

そのあと、パソコン版としてFM-7版、PC-8001mkⅡSR版、PC-8801版、MZ-2500版などが発売。FM-7版でも専用のジョイスティックが同梱されたバージョンがありました。

パソコン版ゼビウスはやはりハードウェアの制約があるため、当時のプログラマが相当苦労していたのがわかります。

まず、スクロール機能がないのでスクロールは基本的に8ドットまたは4ドットの段階スクロール。キャラクタ移動もスプライト機能が無いのでソルバルウがガクガクしている。それでもゲーム性を損なわないようにできるだけスムーズな操作ができるように工夫されているところにプログラマーへの敬意を表したい。

8ビットパソコンではMZ-2500版などはアーケード版に近い仕上がりとなっていると思います。MSX2はスプライト機能を持っていますからねえ、あれはゲームに関してはパソコンというよりファミコンなどと同じ家庭用ゲーム機枠ですね。後にX68000版も発売されましたが、マシン性能がアーケードマシンを上回っているだけあって完璧な移植だったのではないかと思います。

ゲームキャラクタ(X1版)

【ソルバルウ(スペースクラフト)】

自機、ゼビウス星の兵器に対抗することができる唯一の戦闘機。

ソルバルウとは「太陽の鳥(不死鳥)」の意味。

【トーロイド(フリート)】

コードネーム:コイン

ゼビウス軍の無人偵察機で回転しながら突っ込んでくるので要注意。

面が進むと後ろからもスパリオ(弾)を発射してくる。

【タルゲン(スカウトシップ)】

コードネーム:ビートル

対人戦闘機、前方より近付いて停止して攻撃してくる。

攻撃後コクピットが反転して退却していく。

【ゾシー(デスクワット)]】

コードネーム:オクトパス

円形に八つの突起物があり、回転しながらソルバルウに近づいて弾を吐きながら攻撃してくる。

通り過ぎても後方から攻撃してくることもあるので注意が必要だ。

【ザカート(エナジーランチャー)】

コードネーム:テレポーター

テレポートを利用した攻撃機、突然空中に出現して弾を発射して消えていく。

【ギドスパリオ(エナジーブラスト)】

コードネーム:ロングレンジザッパー

前方から猛スピードで突っ込んでくるので注意が必要。

横に逃げるとザッパーが当たらず被弾するのでザッパーの射程に入れながら連射すると破壊できる。

【カピ(デフレクター)】

コードネーム:ラムパス

飛行スピードは遅いが弾を連射してくる。弾を吐き出す前にザッパーで撃ち落としたい。

【テラジ(ディストラクター)】

コードネーム:リムロイド

カピの改良機で、急速に飛来して弾をバラ撒いて退散する。

弾を吐き出す前にザッパーで撃ち落としたい。

【ジアラ(スピナー)】

コードネーム:スピナー

高速にきりもみ飛行しながら突っ込んでくる。

弾を発射することもあるので正面に来たらサッパーで破壊したい。

【ブラグザカート(エナジーブラスター)】

コードネーム:クラッカー

ザカートのようにテレポートして弾を発射してくる。

ソルバルウに向けて5発の弾を放射状に発射してくるので近くで被弾すると致命的だ。

【ガルザカート(エナジーボンバーダー)】

コードネーム:ブルズアイ

前方より近付いてきてたくさんの弾を発射する。

放射状に20発の弾を発射するので出現したら攻撃される前にザッパーで撃ち落としたい。

【バキュラ(レジスターシールド)】

コードネーム:フライングボード

空飛ぶ建材、くるくると回りながら前方から飛んでくる。

ザッパーを256発当てると破壊できるというけれど、そもそもスクロール画面内で256発当てることは不可能。

【バーラ(エナジーステーション)】

コードネーム:ピラミッド

エネルギーを蓄えているピラミッド

【ガルバーラ(エナジーベース)】

コードネーム:ビッグ

エネルギーを蓄えるピラミッド。

下部はバキュラでつくられているので破壊できない。

【ゾルバク(ディテクタードーム)】

コードネーム:スカイライト(右下)

ゼビウス軍の情報収集システムとなっているためこれを破壊していくと敵の攻撃の難易度が下がる。

【ログラム(スフィアーステーション)】

コードネーム:ドーム(左下)

ドーム型をしたエネルギー弾発射機。

【デロータ(ローバー)】

コードネーム:ルーク

エネルギー弾を連射してくる防御拠点。

ソルバルウをしつこく狙ってくるので連射の切れ目を利用してブラスターで叩こう。

【ドモグラム(ディフェンスサイト)】

コードネーム:スライダー

地上を移動しながら弾を撃ってくる。

ただし、整地した道路の上しか移動できない。

【グロブダー(タンク)】

コードネーム:ステイングレイ

水陸両用の輸送タンクでブラスターを避けるものもある。

【ガルデロータ(メガサイト)】

コードネーム:ダイザ

デロータのビッグサイズ版、下部はバキュラでつくられているので破壊できない。

【ボザログラム(ドームネットワーク)】

コードネーム:ドームアレイ

連結されたログラムで中心部を狙えば1発で破壊することができる。

【アンドアジェネシス(マザーシップ)】

コードネーム:アドアーギレネス

ガンプの本体ともいえるブラグザを核に持った浮遊要塞で近付くとソルバルウを激しく攻撃してくる。

周囲にはザカートやブラグザカートが展開して弾幕で攻撃してくる。

中心部に弾を撃ちこむと破壊できる。

【ブラグザ(クリスタル)】

コードネーム:パイナップル

アンドアジェネシスを破壊したあと、中心から飛び出して後方に逃げていくブラグザがエネルギー化した輝体。

【シオナイト(エスコート)】

コードネーム:シオナイト

「セプ・ナイト」と「キャス・ナイト」がドッキングした正八面体の飛行物体。

ゼビウス星からテレポートによる脱出をした「ムー(ガンプに対する反乱分子)」が搭乗している。

【ソル(シュタデル)】

コードネーム:タワー

隠れキャラ、地中に埋め込まれており、ブラスターで攻撃すると地上に出現する。

もう一度ブラスターを撃ちこむと破壊できる。

【スペシャル(ボーナスフラッグ)】

コードネーム:フラッグ

隠れキャラ、ステージ内の決まった場所にブラスターを撃ちこむと出現するがX座標(横位置)はランダムなのでラインを合わせて爆撃する必要がある。出現で1000点、その上を通過すると自機が1機追加されるので是非取りたい隠れキャラです。スペシャルフラッグを見つけるにはブラスターの照準が赤く点滅しないのでゾーンをじゅうたん爆撃する必要があります。

ゼビウス(X1版)

ゼビウス for X1シリーズ
FD版:5900円
テープ版:4300円
FD版XE-1付き(専用ジョイスティック):7500円
テープ版XE-1付き:5900円
発売元:電波新聞社

X1向けのゼビウスは電波新聞社がナムコの許可を得て移植しました。とはいえ、アーケードマシンとの性能差は歴然としていましたのでパソコン版だけで発売するソフトのように簡単ではなかったようです。なにしろ、アーケード版がすでにユーザーのイメージの中にあるのですから。

 

ゼビウスの舞台は全16エリアに渡ります。

X1版の移植では、その全画面と全キャラクターを完全に収めたそうです。

スペシャルフラッグも隠れキャラのソルも全てだそうです。

そして、ゼビウスを楽しむためにはジョイスティックは必須だろうということで、専用の対応スティックも開発して同時発売しています。開発スタッフの情熱がこのような名作を生んだんでしょうね。このゼビウスの登場でX1人気が更に高まったといっても過言ではないのかもしれません。

 

ゼビウス(MZ-2500版)

ゼビウス for MZ-2500シリーズ
FD版:6800円
発売日:1986年1月
発売元:電波新聞社

実はMZ-2500版ゼビウスには裏モードがある。

タイトル画面でエスケープキーを押すとエリアセレクトができる画面へと移行する。
このエリアセレクト画面でアルゴキー押しながらエリアをセレクトすると17エリア以降の選択ができるようになる。なんと17エリアから32エリアまではスーパーゼビウスモードなのです。
ちなみにスーパーゼビウスは普通のゼビウスよりも難易度が高い。

Tiny ゼビウス(MZ-700版)

Tiny XEVIOUS for MZ-700
雑誌Oh!MZ1986年11月掲載

 

ゼビウス(X68000版)

ゼビウス for X68000シリーズ
FD版:6800円
発売日:1987年6月
発売元:電波新聞社

X68000のゼビウスは「スーパーゼビウス」なんですね。

 

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