【Data Frog SF2000】
Data Frog社から発売されているコントローラ形状の中華ゲーム機「SF2000」。
デザインが特徴的なゲーム機で往年の名機「スーパーファミコン」のコントローラのような形状をしています。
(真似たんでしょうけど)
スーパーファミコンにしては左手前のスティックが気になりますがどのような特徴の中華ゲーム機なのでしょうか。
梱包、荷姿、開梱
荷姿はこんな感じ、パンパンに膨らんだエアパックに包まれて輸入されてきた。
これなら過酷な長旅にも耐えられそう、数年前とは大違いの中国大手通販サイトの出荷梱包スタイルです。
中身はこんな。右側はショップからのおまけかな。
全部出してみたところ。
柔らかめの半透明な袋に入ったコントローラ型の本体と、ケーブル類が2種、USBケーブルとAVケーブル。
あとは取扱説明書と、上の迷彩色のやつは貼ってシャレオツにできるシールでしょうか…。
おまけは樹脂製のスマホスタンド(のようなもの)かな。
システム用のmicroSDカードは16GBがひとつついてきました。
スペック
↑このスペックシートはほとんどの販売サイトで共通のようだけど、実際の製品とは異なるようです。
そもそもディスプレイはHDではないしスピーカーもステレオではない。
〔スペック表:SF2000〕
OS:SGE2.0(originalOS)
CPU:不明(SingleCore 800MHz RISC)
GPU:不明
ディスプレイ:3.0inch 320×240 IPS液晶
RAM:128MB
ストレージ容量:microSDカード 16GB(最大?GB)
バッテリー容量:1500mAh(18650Li-ion)
サイズ:166×69×32mm、重さ:約160g
ワイヤレス通信:なし
その他:モノラルスピーカー、AV out(コンポジット)
スペックは掲載サイトによりマチマチで本当のところがイマイチわからないのが怖いところ。
SoCの型番を明記できない理由がありそう。
海外のサイトで、分解して内部を解析した画像を参照するとメモリーサイズが128MBが実情のよう。
AliExpressの販売サイトで横並びに記載してあるスペックはどうも嘘っぽい。
そもそもSoCに1GHz動作するDualCoreを採用したり1GBメモリ積んだら※この値段では販売できないでしょ。
※Aliで送料無料の約2400円で入手できました
外観・機能
【正面】
どこかで見たことあるようなデザイン、おそらく北米向けのスーファミコントローラを意識しているような気がします。
(気がするレベルではないですけどw)
※参考画像(北米向けスーファミコントローラ)
【背面】
背面上部の正体は電池ケースのフタがあり充電式バッテリーの取り出しができるようです。
電池には円筒形の18650型リチウムイオンバッテリーを採用。
18650型は入手性もいいし大容量なものもある。
ただ、そのおかげでデザインが犠牲になって本体全体が膨らんでしまっている。
この辺は価格と引き換えに犠牲になっているところではないかと思います。
左右にはスピーカーの穴らしき成型が存在しますが実際にスピーカーが入っているのは左側のみ。
右側はダミーでサウンドはモノラルです。
【右側面】
【左側面】
左右側面にはなにもなくグリップを邪魔しない。
コントローラ型ゲーム機としてはよい選択ではないかと思います。
【上面】
上側面にはLRボタンが存在、スーファミコントローラのように大きめなボタンで操作性は良さそう。
上側から見るとぶっくりと膨らんだボディが強調されます。
【底面】
底面側に並んでいるのは左から電源スイッチ、USBポート、microSDスロット、AVジャック、ボリュームとなっています。
電源スイッチはスライド式、ボリュームも回転式なのでとことんコストにこだわった選択。
あと、AVコンポジット出力があるんだけど、あえて画質の悪いアナログ出力にしてレトロ感に拘ってるとことが好感が持てますな。(あえて良い方向に捉えてます)
性能
SoCが不明なので実力のほどは未知数。
Antutuの数値も全くわからず、OSもオリジナルで使ってみないと予測がつかないといったところが正直なところです。
オリジナルのOSには、MAME・FC・GB・GBC・GBA・SFC・MDといったエミュレータが用意されていました。
性能的に期待できないだけに8ビットゲーム機のPCEがあると嬉しかった。
【エミュレータ性能】
エミュレータ性能:SF2000
文句なし、よく動く
GB◎
文句なし、よく動く
GBC◎
文句なし、よく動く
GBA△
ゲームによっては動くが動きの悪いものもある
SFC△
ゲームによっては動くが動きの悪いものが多い
MD◎
文句なし、よく動く
初期ロットはできなかったようですが、最新のロットではOSがアップデートされてコントローラのマッピングができるようになっていたので操作性も改善されていました。
コントラストの調節がどこにもないところもマイナス評価点。
ということで、CFWの登場には期待したいですね。
GOOD、BAD
まず、なんといっても価格がいい。安い。
万が一不良品をつかまされたとしても腹は立つけどへこまないで済む。(笑)
実際に入手したものは品質的に気になるところもなく、ちゃんと動く良品でした。
ディスプレイはIPSだけど画質は特別良いわけではないです。
縦横比が3:4でレトロゲームにフィットしているので悪くはないと思います。
特にGBやGBCにはピッタリじゃないかと感じました。
ただ、デザインが明らかにあの機種を意識しているのに性能が追い付かないのはどうよって正直思いましたね。
SFCまでなら左下のジョイスティックもいらないし(邪魔だし)、ジョイスティック削ってスピーカーステレオにしてくれたほうがよかった。
価格が激安なので文句は言えないですけどね。(散々言ってるw)
比較、所感、まとめ
安いので興味本位で購入してみましたがあえて買わなくてもいい中華ゲーム機でしたかね。
このデザインなのでSFCがまともに動いてステレオサウンドで余計なジョイスティックがなければ専用機としてコレクターズアイテムにできたけど。
いろいろと惜しい商品でした。
GB、GBC専用機としてとにかく安価なゲーム機が欲しければ、OSの起動は超早いし手軽に遊べるし全然買いだと思います。コスパは正義(ではない)。
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