ストリーミングデバイス「X96S」のPC-8801化計画

PC-8801

ここ最近「AndroidTV」と呼ばれるストリーミングデバイスがいくつも発売されています。

テレビなどにつないで動画などをお手軽に楽しめる「Amazon Fire TV Stick」みたいなアレです。

ひとつのデバイスでサブスク対応のアプリを一括管理できるので便利ですよね。

ストリーミングデバイス「X96S」

このような商品は幾機種もあり、海外の通販サイトなんかで安価に入手できるので今回お試しで購入してみました。

それがコレ。

【仕様】

型番:X96S
プロセッサ:Amlogic S905 Y2 Quad Core 2.0GHz※Cortex A53
GPU:ARM Mali-G31
RAM:4GB DDR4
ストレージ:32GB eMMC
外部ストレージ:microSDカードで最大64GBまで
電源:microUSBからDC5V給電
OS:Android 9.0
Wi-Fi:802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz/5.8GHz)
Bluetooth:4.2
インターフェース:USB×1、HDMI×1、microUSBポート(電源用)、3.5mmイヤホンジャック

購入価格は上記の中華系通販サイトで40ドル弱くらいでした。

これで送料無料なので安い。(船便なので1か月くらいかかるけど・・・)

同梱品はこちら。

USB電源アダプタとUSB電源ケーブル、取扱説明書、HDME延長ケーブル、赤外線受信ケーブル、赤外線リモコン。

付属のコントローラはBluetooth接続ではなく赤外線接続のリモコン。テレビっぽい。

電源供給用のmicroUSBポートの他にフルサイズのUSBポートがあるのがうれしい。

電源供給しつつUSBデバイスを使うには?とか考えなくて済む。

早速接続して。

電源投入してみます。

OSがAndroidなのでまあ見慣れた画面。

言語選択で日本語も選べました。

FireTVStickなどと違い、普通に最初からPlayStoreが使えます。

その他アプリにも制約はないみたいです、これはなかなかよさそうですよ。

「X96S」のレトロパソコン化

今回これを使ってなにをしようかと思ったかというと、例の如くエミュレータを入れてレトロパソコン化しようかと思ってました。

AndroidOSだしPlayStoreが使えるしなんとかなるだろうとね。

しかし、現実はそんなに甘くなかった・・・。

Play Store で Retroarch をインストールして実行。

すんなり起動してサーバにもつながってアセットの更新をはじめたので普通に動くものと思いましたがそうは問屋が卸さない。

入力デバイスを受け付けてくれず、メニューの操作すらできない。

他のAndroid環境で動いているコンフィグファイルをコピーしてみたが全くダメ。

入力デバイスにキーボードを繋いでもダメ。

マウスを繋いでもダメ。

ゲームコントローラを繋いでもダメ。

もちろん付属の赤外線リモコンでもダメ。

とにかくRetroArchのメニュー操作ができないからなにもできない。

海外サイトで検索してみたらやはり「X96S」で同じ状況に陥ってる人が数人いました。

OSはAndroid9.0だけど中華系デバイスのそれは全く同じというわけにはいかないようです、残念です。

ということで見事に目論見が外れて分鎮化してしまったこのストリーミングデバイスをなんとか利用する術はないものかといろいろと考えました。

(ちなみに「PX68K」をAPKファイルで導入というのも試してみましたが、エミュレータメニューの文字化けがどうしても解消しなくて挫折しております)

ということでRetroArch環境でのエミュレータの導入は諦めてapkファイル探しの旅に出ることに。

レトロパソコンでAndroid版のあるものといえば「NECのPC-8801」がありますので今回はそれを導入します。

名付けて、「X96S」PC-8801化計画 です、よろしくお願いします。

「X96S」のPC-8801化

AndroidOSで動く「PC-8801」エミュレータといえば「XM8」。

XM8

上記リンクより全プラットフォーム対応の一式セットをダウンロード。

解凍して中から「Android用のapkファイル」を探し出し「X96S」の内部ストレージに保存。

ファイルの移動にはmicroSDメモリが使えるのでとても簡単便利。

内部ストレージに保存した「XM8.apk」ファイルからインストールを実行。

アプリのインストールが完了したら「X96S」の内部ストレージに「XM8」フォルダを作成して「PC-8801」のROMファイルを保存。※拡張子が.ROMのファイル

上記で作成した「XM8」フォルダの中にディスクイメージを保存するフォルダを作成してイメージファイルを保存。※拡張子が.D88のファイル

これだけでセットアップは完了。

早速アプリを実行してみる。

MY APPS から XM8 を選んで起動。

システムROMなんかはwindows環境で動いてたものだから問題ないはず。

あっさり起動。

メニューよりドライブにディスクイメージをセットしてリセット。

まずはハイドライドを起動して様子を見る。

おおー。

オープニング画面が表示されると安心する。

問題なさそう。

次はPC-8801シリーズの代表作テグザー。

これも問題なし。

らぷてっく

らぷてっくはV2モードだと色がおかしくなる。

サンダーフォース

目についたイメージを適当に放り込んだだけなので動作確認したのは以上4タイトル。

これがPC-8801のふりをするストリーミングデバイス。。。

今日からきみは「PC-8801」だ、よろしく頼むよ。

さすがストリーミングデバイスだけあって液晶モニタへのフィット感がナイスですね。

ということで今回はこんな感じに仕上がりました。

やはりWindows版だけでなくAndroid版のエミュレータがあるといろいろとハードウェアの選択肢が広がる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました