コンシューマゲーム機の歴史~1989年発売~

懐かしのゲーム機

1989年に発売された家庭用ゲーム機

1989年登場のゲーム機、最大の目玉はやはり任天堂の「ゲームボーイ」でしょう。

それまで「テレビにゲーム機をつないで画面に表示されたゲームをプレイする」というのが家庭用ゲーム機の常識でした。

それがハンディスタイルでゲームができる、しかも電池で動く、というのはなかなかの衝撃でした。

ハンディタイプのゲーム機というのは、実はゲームボーイ以前にも商品化されています。

任天堂の「ゲーム&ウォッチ」がありました。

しかしこれはひとつのゲームしか遊べない専用機。

携帯型ゲーム機ではあるものの、ゲームごとに本体を買わなければならないものでした。

次に登場したのがエポック社が1985年に発売した「ゲームポケコン」。

カセットビジョンのハンディ型といったコンセプトで、カートリッジ交換式のハンディゲーム機でしたが、残念なことに市場に受け入れられることなく姿を消しました。

「ゲームポケコン」は世に出すのが早すぎた。受け入れるユーザー側の準備ができていなかったようです。

しかし、「ゲームボーイ」を発売したのは「ファミコン」の任天堂、世間が期待しないわけがありません。

ゲームボーイ

メーカー:任天堂
発売日:1989年4月21日
価格:12,500円
販売台数:日本/3247万台、世界/1億1869万台
ソフトウェア発売数:765本(カラー対応は含まず)
代表作品:テトリス、スーパーマリオランド、ポケットモンスター
ソフト媒体:ROMカートリッジ
CPU:LR35902(8bit)(動作クロック4.19MHz)
同時発色数:4階調モノクロ
音源:矩形波2+波形メモリ音源1+ノイズ1

ゲーム機はリビングのテレビにつないで遊ぶ、という据え置きスタイルが定番だった当時。

周りでは「PCエンジン」だの「メガドライブ」だのとゲーム機がどんどん高精細画面化する中。

モノクロディスプレイ一体型の携帯ゲーム機「ゲームボーイ」があの任天堂から登場する。

画面表示はモノクロ4階調、しかもバックライトはなく明るく光のある場所でしかプレイできない。

妥協しまくりのスペックのように見えますが、それでもテレビを使用せずにゲームができることでプレイスタイルの自由度が格段に広がり、結果的に大ヒット。

発売直後は全国で品薄状態が続きました。

ローンチタイトルの「スーパーマリオランド」は419万本の大ヒット。

さらに直後に発売された「テトリス」は424万本のヒット作となり、ゲームボーイの売り上げに貢献した。

ゲームボーイ史上世界No1ヒット作となった「テトリス」は全世界で3500万本のセールスを記録している。

ゲームボーイでは手軽なパズルゲームからロールプレイング、アクションやシューティングまで幅広いジャンルのゲームが登場。

そしてゲームボーイで発売されたゲームの大ヒットはこれだけにとどまらず、1996年に発売された「ポケットモンスター」は赤青合わせて822万本の大ヒット作となった。

ゲームボーイ本体バリエーション

【ゲームボーイ(初代)】

発売日:
価格:12,500円

グレイが基調となったゲームボーイ初代機。

消費電流の小さい4階調液晶画面で単3電池4本で35時間連続プレイすることができた。

左に十字キーと右に[A][B]ボタン、下に[SELECT][START」と慣れ親しんだファミコンと同じ配置。

【スーパーゲームボーイ】

発売日:1994年6月14日
価格:6,800円

ゲームボーイのソフトをスーパーファミコンで遊ぶためのアダプター。

通信機能を追加した「スーパーゲームボーイ2」も1998年1月30日に5,800円で発売された。

モノクロ表示のゲームボーイ用ゲームを任意の色に置き換えて表示することができる。

【ゲームボーイポケット】

発売日:1996年7月21日
価格:6,800円

初代機を小型薄型軽量化し、液晶画面の視認性向上、電源は単4型電池2本になった。

価格は当初6,800円だったが、1998年2月14日に5,800円へ、同年11月14日に3,800円と値下げされた。

電池残量表示はコストダウンで削られた。

【ゲームボーイライト】

発売日:1998年4月14日
価格:6,800円

ゲームボーイポケットと同サイズだが液晶にバックライトが搭載されている。

乾電池は単3型2本に変更されている。

直後にゲームボーイカラーが発売されたためあまり売れなかった。

【ゲームボーイカラー】

発売日:1998年10月21日
価格:6,800円

カラー表示機能が追加されたゲームボーイ上位互換機。

32,768色中最大56表示が可能になった。

ゲームボーイのソフトもモノクロ4階調に対してカラーを割り当て表示することができた。

また、赤外線通信もできるようになった。

カラー表示の携帯ゲーム機は1990年にセガの「ゲームギア」とPCエンジンの携帯版「PCエンジンGT」が発売されている。

ゲームボーイで発売された主なソフト

【スーパーマリオランド】

メーカー:任天堂
発売日:1989年4月21日
ジャンル:アクション

任天堂が発売したゲームボーイのローンチタイトル。

スーパーマリオシリーズらしい横スクロールのジャンプアクションゲーム。

液晶画面でも見やすいように1UPアイテムはキノコではなくハートに。

ローンチタイトルということで急いで開発したためか?カメの甲羅を蹴るアクションは無し。

しかしながらマリオブランドは健在でゲームボーイの普及に一役買ったゲームである。

【テトリス】

メーカー:任天堂
発売日:1989年6月14日
ジャンル:落ち物パズル

世界中でプレイされていた落ち物パズルゲーム「テトリス」のゲームボーイ版。

テトリスは上方から落下してくる4つの正方形を組み合わせたテトロミノ状のブロックの塊をはめ合わせ、横ラインが揃ったら消えるというパズルゲーム。

徐々にスピードアップしていくスリルあり、対戦プレイもできるなど単純なルールとは裏腹に奥の深いゲーム性で人気を博した。

ゲームボーイ版「テトリス」はゲームボーイ販売開始直後にリリースされ、全世界で3500万本も売り上げ、ゲームボーイの販売に貢献したソフトだ。

【レッドアリーマー魔界村外伝】

メーカー:カプコン
発売日:1990年5月2日
ジャンル:アクションRPG

カプコンの人気アクションゲーム「魔界村」で、ボスよりも強いザコとしてプレイヤーを苦しめた「レッドアリーマー」が主人公のゲーム。

「魔界村」は鬼畜な難易度でゲーマーを苦しめた名作だったが、それよりもマイルドにして遊びやすくなっている。

RPG風の探索パートと、敵にエンカウントすると突入するアクションパートが融合した作品。

魔界に攻め込んできた謎の大軍団を倒すのがゲームの目的。

悪魔らしく飛行したり火を吐いたり様々なアクションが楽しめる。

【ドクターマリオ】

メーカー:任天堂
発売日:1990年7月27日
ジャンル:落ち物パズル

任天堂を代表する中毒性の高い落ち物パズルゲームのひとつ。

マリオがウィルスを研究する医者となって増殖したウィルスを消毒していく。

ビンの中にいる3色のウィルスを滅するため、同じ色の薬をウィルスに連結させて退治する。

ウィルスをすべて消すとステージクリアで、ビンの上まで薬が詰まってしまうとゲームオーバー。

【R-TYPE】

メーカー:アイレム
発売日:1991年3月19日
ジャンル:シューティング

アイレムを代表するアーケード用横スクロールシューティングの移植版。

オリジナルのステージ数は全部で8あるが、ゲームボーイ版では6に省略されている。

幾多のプラットフォームに移植された作品であるが、スペックの低いゲームボーイへの移植は大変だったようで、各所が省略されている。

【ロックマンワールド】

メーカー:カプコン
発売日:1991年7月26日
ジャンル:アクション

カプコンの人気アクションゲーム「ロックマン」のゲームボーイ第1作品。

原作はファミコン版の「ロックマン」と「ロックマン2」。

ゲームボーイは画面が狭いため敵の回避がなかなか困難だった。

【星のカービィ】

メーカー:任天堂
発売日:1992年4月27日
ジャンル:アクション

任天堂の人気キャラクタ「ピンクの悪魔カービィー」のデビュー作。

カービィーと言えば敵の能力をコピーして戦うというイメージだがこの作品のカービィーにはその能力がない。

アクションは敵を吸い込んで勢いよく吐き出して攻撃するだけ、といたってシンプル。

アクションが少なくシンプルで誰にでも馴染みやすいアクションゲームとなっている。

【スーパーマリオランド3ワリオランド】

メーカー:任天堂
発売日:1994年1月21日
ジャンル:アクション

マリオのライバル「ワリオ」が主役になったアクションゲーム。

ワリオはこのあと、単独のゲーム作品がいくつも発売されていくことになるが、これが最初の作品である。

ゲームシステムはスーパーマリオと同じ横スクロールアクションで、ゲームの目的はコインを集めること。

ドラゴンワリオ・ジェットワリオ・ブルワリオの3つの姿に変身することができる。

3つの姿ではそれぞれ、火炎放射・飛行・タックル攻撃の能力がある。

体当たり攻撃でブロックを破壊、敵やコインを投げつけるなどのアクションがある。

【マリオのピクロス】

メーカー:任天堂
発売日:1995年3月14日
ジャンル:パズル

任天堂のピクロスシリーズ第1作品。

「ピクロス」は、雑誌などにある「お絵描きロジック」をコンピュータゲームにしたパズルゲーム。

縦横に書かれた数字をヒントに石板を削り、制限時間内に1枚の絵を完成させる。

間違った個所を削ってしまうとペナルティでタイムが減ってしまう。

「ピクロス」とは「ピクチャー・クロスワード」を略した造語である。

【ポケットモンスター赤・緑】

メーカー:任天堂
発売日:1996年2月27日
ジャンル:ロールプレイング

ゲームボーイの販売数をさらに伸ばすのに貢献した「ポケットモンスター」シリーズの第1世代作品。

このあとアニメや映画などの派生作品を生み出していくことになる。

開発には6年もの期間を要したといわれている。

はじめは赤と緑のふたつのバージョンが発売されたが口コミで人気が広がり青とピカチュウを発売。

それぞれにひとつのバージョンだけではポケモンを集めきれないため、通信が必須だった。

【カービィのきらきらきっず】

メーカー:任天堂
発売日:1997年1月25日
ジャンル:落ち物パズル

カービィの落ち物パズルゲーム。

星ブロックや爆弾ブロックを同じ仲間のブロックではさんで消す。

連鎖を起こすと星が降ってさらに連鎖を誘うことに。

連鎖を起こすと降ってくる星は、連鎖が続かなければそのまま消える。

星ブロックをはさまなくても、同じ仲間ブロック同士をくっつけることでそのまま消すことができる。

遊び方説明やヒントなど、理解しやすいガイドがあるため初心者でも簡単に遊び方が理解できる。

【ゲームボーイギャラリー】

メーカー:任天堂
発売日:1997年2月1日
ジャンル:アクション

1980年代に一世を風靡した懐かしの「ゲーム&ウォッチ」が蘇るミニゲーム集。

マリオ・ピーチ・ドンキーコングJRなどの任天堂キャラクタがゲームボーイに。

収録タイトルは「マンホール」「オクトパス」「オイルパニック」「ファイア」の4作品。

【ポケットモンスター金・銀】

メーカー:任天堂
発売日:1999年11月21日
ジャンル:ロールプレイング

ゲームボーイの人気ロールプレイング「ポケットモンスター」がカラーで続編に。

「金」と「銀」のゲーム内容はほぼ同じ。

ポケモンの出現率や登場する種類が異なるため、「金」と「銀」のユーザー間でトレードする必要がある。

また、時計と連動した時間の概念があり、夜になるとゲームの世界も夜になる。

時間帯によって出現するポケモンや出現率も影響を受けて変化する。

前作では151種類のポケモンが登場したが、本作では251種類のポケモンが登場する。

 

 

携帯型ゲーム機は、PCエンジンをハンディタイプにした「PCエンジンGT」、セガからも8ビット機の「ゲームギア」が翌年の1990年に発売されてシェア争いをすることに。

カラーの上記2機種とモノクロの「ゲームボーイ」のシェア争いになる。

しかし「PCエンジンGT」は本家PCエンジンよりも画面解像度が低いうえに電池の持ち時間が致命的に悪く、販売数はあまり振るわなかった。

「ゲームギア」も世界的に見れば865万台とよく売れたが、国内では178万台。

ゲームボーイの国内販売台数3247万台には遠く及ばなかった。

 

1989年には前年に発売された「PCエンジン」からもいくつかのバリエーションが発売されています。

PCエンジンシャトル

型番:PI-TG2
発売日:1989年11月22日
価格:18,800円
拡張バス無

初代PCエンジンから拡張バスを省いて販売価格を抑えた。

低年齢層を狙った廉価版として発売された。

拡張機能を省略してしまったため、「CD-ROM2」やセーブユニット「天の声」が使用できなかった。

PCエンジンコアグラフィックス

型番:PI-TG3
発売日:1989年12月8日
価格:24,800円
拡張バス有

初代機のマイナーチェンジ版で映像出力がコンポジット映像信号になっている。

また、付属コントローラには連射機能がついている。

拡張バスも初代を継承しており、このあと、PCエンジンの主力機種となる。

2年後の1991年にはさらにマイナーチェンジしたコアグラⅡが定価19,800円で発売される。

PCエンジンスーパーグラフィックス

型番:PI-TG4
発売日:1989年12月8日
価格:39,800円
拡張バス有

グラフィックチップを2個搭載し、表示能力を2倍にした上位互換機。

スーパーグラフィックス専用ソフトも発売された。

残念ながら対応専用ソフトは「バトルエース」をはじめとした5作品のみだった。

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