「バスター」は1983年12月にセサミジャパンからアーケードゲームとして発売された縦画面の横スクロールシューティング。
シールドを装備したロボット型の自機を操り、画面右側より出現する敵キャラを撃ちながら避けながら進む、強制横スクロールのシューティングゲームです。
ゲームはアーケードゲームの開発会社だった「オルカ」が開発していたが、この「バスター」を開発している最中に不渡りを起こして会社整理となり、オルカブランドでの発売とはならなかった。
「バスター」はその後、藤興産が「セサミジャパン」ブランドで発売することになり、無事日の目を見ることができた。
倒産した「オルカ」の当時のスタッフは、その後「究極タイガー」でおなじみとなった「東亜プラン」を設立した。
ゲームの特徴
このゲームはなかなかマニアックなゲーム。
特に縦方向に長い画面なのになぜか横スクロールシューティングというアンバランス。
旧石器時代のようなステージ背景にメタリックなキャラクターというところもアンバランス。
大きなキャラクタはあまり動きが速くなく、敵の攻撃は出現パターンを覚えていないと攻略が難しい。
敵の攻撃はある程度シールドで防御することができるのですが、下半身まではカバーできずに脚を撃たれるとミスとなってしまう。
いろいろな映像作品のパロディが随所にみられるのでそれが楽しみのひとつでもあります。
避けまくる撃ちまくるといった本格派シューティングゲームではないので、シューティングゲームフリークからのウケは今一つでしたが、ゲームセンターにたまたま来た、あまりマニアックではないライトユーザーを狙った作品だったのではないかと思います。
ゲームシステム
縦長の画面で横方向にスクロールするシューティングゲーム。
自機は画面左端で敵の攻撃を上下に避けながら、画面右から出現してくる敵を倒していく。
自機にはレーザーによる攻撃と、シールドによる防御機能が備わっている。
操作方法
8方向レバーで自機を操作して、ふたつのボタンでレーザーを撃ち、シールドで防御します。
レーザーはザコ敵を貫通することができる威力がありますが、残念ながら連射はできません。
しっかり狙って撃たないとカラ撃ち連発で追い詰められます。
シールドはボタンを押している間構えて前方からの攻撃を防御する。
ただし、自機が大きいので上半身の大部分はシールドで守れるが下半身はシールドからはみ出る。
はみ出た部分の防御はできないので脚を撃たれないように注意しなければならない。
シールドを構えている間はエネルギーゲージが減ってく。
エネルギーがエンプティになると自機はロボットから飛行形態に変形する。
エネルギーはステージをクリアするとで補給され、またシールドが使えるようになる。
飛行形態ではもちろんシールドが使えないので敵の攻撃は避けるしかない。
遅い動き、連射できないレーザー、防御無しの状態で耐えなければならないので、無暗にエネルギーを消費するのは避けたい。
ステージは移動式の基地からスタートする。
自機は単眼のロボット。レーザーガンを構え、赤いシールドを装備している。
レーザーを放つと反動で後ろに少し下がる。
登場するキャラクタは基本的にメタリックなグレーで統一されている。
レーザーで攻撃する前に黄色く光る演出もある機体もあり、この質感はなかなかセンスがいい。
鳥のように羽ばたいて近づいてくるこの敵キャラも金属質だ。
シールドを構えているとエネルギーのゲージが少しづつ減っていく。
エネルギーが尽きるとシールドが出せなくなるので敵の攻撃が無いところではなるべくシールドを使わないようにしたい。ちなみにエネルギーはそれほど消費しないので序盤でエネルギーが尽きる心配はない。
水中から浮揚して回転しながら突然向かってくるこの敵キャラは正面に来ると避けきれないのでレーザーで撃ち落とすかシールドで防御したい。
似たようなロボットスタイルのこの敵は自機より下にいるとレーザーを喰らう危険があるので、敵より下から攻撃したい。なんだかバラデュークのブルースナイパーのようだ。
このイガイガ鉄球は高速で飛んでくるので当たらないように注意したい。
当たりそうになったらシールドを出して防御しよう。
エネルギーを使い切ると飛行形態に変形してしまう。
こうなると動きが遅い自機では避けきれない敵もあるので早く基地まで逃げ切りたい。
ん!?
これはもしやあの有名なオブジェか?
まるで映画「猿の惑星」のラストシーンのようだ。
縦長の画面だけあって、上下に跳ね回る敵が多い。
近付いた敵に体当たりを喰らわないように注意したい。
ん!?
これはウルトラマンに出てきたあの怪獣か?
レーザーを撃ってきたが。
もうここまでくると完全にアレですね。
おこられないんでしょうか。
とまあ、シューティングゲームとしてはいまひとつの作品でしたが(失礼か?)、いろいろとバラエティに富んだパロディ要素もあり、そこそこ楽しめるゲームであったことは間違いないです。
人気も今ひとつだったようでコンシューマゲーム機にもパソコンにも移植されず、ゲームセンターだけで楽しめる作品となりました。
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